グループCEOに就任した2024年以降、私は「不都合な真実」から決して目をそらさないことを貫き、常に自らに問い続けてきました。
2023年以降に露呈した自動車保険金の不正請求や保険料調整行為、保険契約情報等の不適切な管理といった一連の問題は創業以来の危機であると真摯に受け止め、改革を進めてきました。長年根付いていたトップライン(売上)偏重の文化や同質性の高い組織における上意下達の風土、現状維持バイアスによる旧態依然としたビジネスモデルの限界といった課題が顕在化したことを痛感しています。
これらの内部課題に加え、変化する外部環境にも向き合ってきました。激甚化する自然災害は人々の安心・安全な生活をおびやかすだけではなく、損害保険事業の根幹を揺るがしています。ほかにも、地政学リスク、インフレーションの加速、生成AIなどのテクノロジーの進化、さらには日本国内では人口減少や少子高齢化が不可逆的に進行しています。そして、このような環境変化のなか、お客さまのニーズは大きくかつ確実に変化しています。
私は、役員・社員一人ひとりがこれらの課題を「自分事」としてとらえ、行動することの重要性を説き続けています。そして、自ら先頭にたち、これらの真実から目をそらすことなく、不退転の覚悟で変革を完遂することこそがグループCEOとしての最大の責務だと考えています。