前中期経営計画における各事業の取組み

2016年度から開始した前中期経営計画では、これまでの各事業での取組みをもとに着実な成長を果たすとともに、将来に向けた成長分野への新規投資やデジタル戦略を加速させ、「安心・安全・健康のテーマパーク」の実現に向けて質的変化の着実な進展を遂げました。国内損害保険事業では、既存ビジネスの収益性を強化するための経営基盤の構造改革に加え、新規事業の開発などに取り組みました。海外保険事業では、Endurance Specialty Holdings Ltd.(現Sompo International Holdings Ltd.)の買収など、規律あるM&Aによる事業規模の拡大と子会社再編によるグローバルなプラットフォームの構築を進めました。
国内生命保険事業では、Insurhealth®を核とする「健康応援企業」への変革に向けて、新たな商品・サービスを開発・展開しました。そして、介護・ヘルスケア事業では、既存の介護施設のサービス品質と生産性の向上に資する施策と人材育成などを実施しました。また、デジタル分野においては、外部人材の登用やさまざまなプレイヤーとのパートナーシップ形成を積極的に進め、取組みを本格化させました。

グループ

ビジネスモデルの進化
  • 各事業の優位性強化
  • 事業オーナー制、グループCxO制導入
  • 指名委員会等設置会社への移行
  • 大型M&Aの実行
  • デジタル体制整備
  • Palantir(パランティア)への出資

今後の課題

  • レジリエンス獲得
  • 社会課題解決に向けた長期的アプローチ
  • 魅力ある株主還元の実現

国内損害保険事業

事業効率の改善
  • 品質・生産性・専門性の向上
  • 料率適正化・再保険強化
  • 販売網構造改革
  • デジタル活用
  • 政策株式削減
  • 収益構造改革

今後の課題

  • 自然災害耐性のさらなる強化
  • さらなる収益性の向上

国内生命保険事業

保有契約拡大
顧客接点強化
  • リンククロス(Linkx)立ち上げによる顧客接点強化
  • Insurhealth®*3 商品の開発および販売開始
  • 保障性商品を中心とした保有契約の拡大

今後の課題

  • 販売網強化・差別化戦略
  • 超低金利環境への対応

海外保険事業

オーガニック成長と
M&Aによる成長加速
  • Endurance買収
  • グローバル・プラットフォーム戦略
  • オーガニックおよびボルトオンM&Aによる成長加速
  • 世界最大規模の農業保険プロバイダーへ成長

今後の課題

  • 業績安定性の改善
  • 収益性の向上

介護・ヘルスケア事業

品質・生産性向上による
利益安定化
  • 介護事業早期黒字化
  • 認知症サービス展開
  • 入居率改善
  • 品質・生産性向上
  • 処遇改善による人材確保
  • 内部管理体制の整備
  • 傘下介護事業会社の合併

今後の課題

  • 業界の需給ギャップ解決
  • ノウハウの外部展開

*1 前中期経営計画公表後(2016年5月26日)~2021年3月末、出典:Bloomberg
*2 損保ジャパン(除く自賠責・家計地震)のE/Iコンバインド・レシオ(=E/I損害率+正味事業費率)
*3 Insurhealth®(インシュアヘルス):「万が一」への備え(Insurance)と、「毎日」に寄り添って健康を応援する機能(Healthcare)を組み合わせた従来にない新たな価値

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