SOMPOホールディングスのコーポレート・ガバナンスの特長


当社グループは、コーポレート・ガバナンスの透明性と公正性の向上を継続して図り、企業の社会的責任を果たすことで、すべてのステークホルダーとの信頼関係を強化することが重要であると考えています。当社は取締役会において「コーポレート・ガバナンス方針」を定めており、統治組織の全体像および統治の仕組みの構築に係る基本方針を明確化し、最良のコーポレート・ガバナンスを追求し、その充実に維続的に取り組んでいます。
当社グループは、これまで事業オーナー制(2016年度)、グループ・チーフオフィサー(CxO)制(2017年度)など、グループ経営体制の強化に向けて着実に取組みを進めてきました。そして、次のステージを目指すため、2019年6月に「監査役会設置会社」から「指名委員会等設置会社」に移行し、グループの目指す姿の実現に向け、より迅速に意思決定し、能動的に実行する体制構築を目指しています。

これまでのコーポレート・ガバナンス改革

取締役の構成

当社は、「事業ポートフォリオの変革」と「企業文化の変革」を推し進めるため、国内外を問わずさまざまな人材を積極的に活用し、グループの目指す姿の実現に向けて迅速に意思決定し、能動的に実行していくことを目指しています。

社外取締役比率

  • 2020年7月時点の社外取締役は、前年から1名増加して取締役12名中9名(比率75%)
    ※設立時(2010年4月)の12名中6名(比率50%)から人数・割合とも増加

女性取締役比率

  • 2020年7月時点の女性取締役は、取締役12名中3名(比率25%)
    ※設立時は0名(人数・割合とも増加)

外国人取締役比率

  • 2020年7月時点の外国人取締役は、取締役12名中1名(比率8%)
    ※設立時は1名(同人数・同割合)

ガバナンスの特長

各機関およびグループCEOをはじめとする各役職は以下の英語表記を略したものです。 Global ExCo : Global Executive Committee/MAC : Managerial Administrative Committee/グループCEO : Group Chief Executive Officer/グループCOO : Group Chief Operating Officer/グループCFO : Group Chief Financial Officer/グループCSO : Group Chief Strategy Officer/グループCDO : Group Chief Digital Officer/グループCRO : Group Chief Risk Officer/グループCIO : Group Chief Information Officer/グループCHRO : Group Chief Human Resource Officer/グループCBO : Group Chief Brand Officer

 指名委員会等設置会社

当社は、2019年6月に指名委員会等設置会社へ移行しました。経営の監督と業務執行を分離し、取締役会の監督機能の強化および執行部門への大幅な権限委譲による業務執行の迅速化を図ります。また、指名・報酬・監査の法定三委員会設置によって、より高い透明性と公正性の向上を実現していく統治体制を構築しています。

 企業価値の増大と株主との利害の共有を目的とした役員報酬制度

当社は、役員報酬制度をコーポレート・ガバナンスにおける重要事項と位置づけています。当社の役員報酬制度は、「役員報酬に関わる基本理念」に基づき、社外取締役を委員長とする報酬委員会において、客観的な視点を取り入れながら設計しています。
なお、当社は、「役員報酬決定方針」において、「役員報酬に関わる基本理念」をはじめ、報酬構成や役職区分ごとの報酬決定方法、各報酬の内容などについて定めています。

 Global ExCo、経営執行協議会(MAC)

Global ExCoは、グループCEOの諮問機関として、グループ全体の経営戦略や業務執行方針などの経営に重大な影響を与えるテーマについて、グローバルな視点から、高い見識と多様な意見に基づいて協議を行っています。Global ExCoでの協議の内容は直ちに各事業戦略に反映され、具現化され業務の意思決定・執行のスピードを上げています。
管理業務案件に係る重要事項等は、グループCOOの諮問機関である経営執行協議会(MAC)で具体的に協議された後、実行されます。
2つの会議体の機能を最大限に活用することで、 グループの成長を支える強固な執行体制の構築を目指しています。

 事業オーナー制とグループ・チーフオフィサー(CxO)制のマトリクス型経営

業務執行体制ではグループCEOとグループCOOの全体統括のもと、各執行役が取締役会から委任を受けた業務執行の決定および業務執行を担うとともに、事業オーナー制、グループ・チーフオフィサー(CxO)制を採用し、敏捷かつ柔軟な意思決定および業務執行ならびに権限・責任の明確化を図っています。

監督の体制

当社は、コーポレート・ガバナンス体制強化の一環として、2019年6月に指名委員会等設置会社へ移行し、経営の監督と業務執行を分離することで、取締役会の監督機能の強化および執行部門への大幅な権限委譲による業務執行の迅速化を図っています。また、指名・報酬・監査の三委員会設置によって、より高い透明性と公正性の向上を実現していく統治体制を構築しています。

取締役会

取締役会は、法令または定款で定められた責務を履行するほか、取締役会規則に定める経営に関する重要項目を決定するとともに、業務執行の状況に対して、監督機能を発揮しています。取締役会の議長は、定款の定めに従い取締役会で選定することとしており、グループCEOを兼務する取締役がこれを務めています。
第10回定時株主総会終結時の取締役は、12名のうち半数を超える9名を社外取締役としており、日本人11名・外国人1名、男性9名・女性3名の構成です。また、平均在任期間(監査役であった期間を含みます。)は4.3年です。

指名委員会

指名委員会は、取締役・執行役の選任方針・選任基準を定め、候補者案を決定するとともに、業務内容・規模などに応じ、子会社の取締役・執行役員の選任にも関与します。また、グループCEOの個人業績評価に基づく選解任審議を行うことで、透明性を高め、ガバナンスの向上を図ります。
取締役の中から選定した3名以上の委員で構成し、委員の過半数を社外取締役から選定します。また、委員長は社外取締役である委員の中から選定します。2020年7月時点の委員数は5名であり社外取締役のみで構成しています。

報酬委員会

報酬委員会は、取締役・執行役の評価ならびに報酬体系・報酬について決定するほか、業務内容・規模などに応じ、子会社の取締役・執行役員の報酬などにも関与します。また、グループCEOの個人業績評価を行うことで、報酬決定プロセスの透明性・客観性を高め、ガバナンスの向上を図ります。
取締役の中から選定した3名以上の委員で構成し、委員の過半数を社外取締役から選定します。また、委員長は社外取締役である委員の中から選定します。2020年7月時点の委員数は5名であり社外取締役のみで構成しています。

監査委員会

監査委員会は、取締役・執行役の職務執行の適法性・妥当性を監査して監査報告の作成を行うほか、会計監査人の選任・解任・不再任に関する議案の内容の決定、会計監査人の報酬などの決定への同意権の行使、監査基準・監査の基本方針・監査計画を策定し、組織的に監査を実施します。
執行役を兼務しない取締役の中から選定した3名以上の委員で構成し、委員の過半数を社外取締役から選定します。また、委員長は原則社外取締役である委員の中から選定し、常勤監査委員および財務・会計に関わる専門的知見を有する監査委員を原則1名以上配置しています。2020年7月時点の委員数は5名であり、そのうち4名が社外取締役です。

執行の体制

変化の激しいVUCAの時代においては、並外れた「敏捷性」「柔軟性」を持った経営体制が必要となります。当社グループでは、その実現に向けて、グループCEOおよびグループCOOの全体統括のもと、事業部門の最高責任者である事業オーナーに大きな権限を与え、迅速な意思決定と業務遂行を行う(縦ライン)とともに、グループの機能領域の最高責任者であるグループ・チーフオフィサー(CxO)がグループ全体の担当機能領域を統括し、グループベストの意思決定・グループ横断の業務遂行(横ライン)を行うマトリクス型のグループ経営体制を構築しています。

事業オーナー制

事業オーナーは、グループ経営理念およびグループ経営計画の実現に向け、担当する事業部門全体の計画遂行および「安心・安全・健康のテーマパーク」の実現に向けた貢献に責任を負うとともに、事業戦略立案、投資判断および人材配置など、その実行に必要となる大きな権限を持っています。
2016年4月の事業オーナー制の導入以降、各事業オーナーのリーダーシップのもと、スピード感を持った意思決定・業務遂行により、ダイナミックな成長戦略の遂行や、各種課題に対し敏捷かつ柔軟に対応しています。

グループ・チーフオフィサー(CxO)制

グループ・チーフオフィサー(CxO)は、担当する機能領域におけるグループ全体の最高責任者として、グループ戦略をふまえ、自身の役割・機能・責任に基づき、グループベストに向けた機能発揮をグループ横断で行っています。
グループ・チーフオフィサー(CxO)制は、ミッション・ドリブン(使命ありき)で、強いリーダーシップを期待する仕組みとして2017年4月に導入し、各グループ・チーフオフィサー(CxO)の役割・機能や必要なスキル・経験などは、「ファンクション・ポートフォリオ」に規定し明示しています。グループ・チーフオフィサー(CxO)の役割・機能、設置領域や設置数は、固定的なものでなく、グループを取り巻く環境やグループ経営課題に伴い変化するものであり、柔軟に見直しを行います。

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