リアルデータプラットフォーム(RDP)を基軸としたソリューションの創出、ビジネスモデルの開発を進めます。
保険は、もしものときの備えとして事故やけが、病気が発生した際に保険金をお支払いすることで安心を提供するものですが、そうした不測の事態を予防し、「事故をなくす」「災害をなくす」「病をなくす」、 保険が必要ないほどの安心・安全・健康な世界を創っていくことを、社会のデジタルトランスフォーメーションを通じて目指していきます。
デジタル事業の特徴・強み
リアルデータの活用、戦略的パートナーの技術力とネットワーク
保険事業・介護事業のトッププレイヤーとして、2,000万人の保険顧客、10万人の介護関連データから膨大なリアルデータを得られること、世界有数のデータ解析技術を有するPalantir 社、AI・データ解析に優れた実績を有する ABEJA 社と強固なパートナーシップを構築していることを強みとしています。
グローバルなR&D推進体制
- SOMPO Digital Lab Tokyo: 当社のイノベーション促進のコントロールタワーとしての役割を担い、当社グループの各事業における研究開発を支援しています。
- SOMPO Digital Lab Silicon Valley: 最新のデジタルテクノロジーに関する情報収集や現地の有力企業などとネットワーク構築を進めています。
- SOMPO Digital Lab Tel Aviv: サイバーセキュリティ、ヘルスケア、モビリティなどの分野でお客さまをサポートするための提携先の発掘など、最先端技術の情報収集やネットワークの構築を進めています。
2016年4月のデジタル戦略部発足以降、東京・シリコンバレー・テルアビブの「SOMPO Digital Lab」3極体制でグループ全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に向けて、最先端テクノロジーに関する情報収集や現地有力企業とのネットワークを構築し、既存事業の変革と新規事業創出に取り組んできました。
トピックス
リアルデータプラットフォーム(RDP)の構築と新たなソリューションの開発
SOMPOのパーパスである「安心・安全・健康のテーマパーク」の実現に向け、SOMPOグループの強みを活かした事業領域におけるソリューション構築・デジタルトランスフォーメーションを、Palantir Technologies をはじめとしたパートナーと進めています。介護領域では高い品質と生産性向上を実現するソフトウェア・ソリューションを開発し、活用を始めています。外部の介護事業者との協業も開始し、介護保険制度の持続可能性向上に貢献するエコシステム化(=RDPビジネスの実現)にチャレンジしています。損害保険領域では、データを活用した保険引受業務の高度化・大規模自然災害発生時の早期保険金支払いの実現に向けた取組みを進めており、既存事業のバリューアップに取り組んでいます。
デジタル事業会社「SOMPO Light Vortex株式会社」の設立
SOMPOホールディングス株式会社は、「デジタル事業」における事業会社としてSOMPO Light Vortex株式会社(ライトボルテックス)を2021年7月1日に設立しました。SOMPOホールディングスは、2021年度からの中期経営計画では「新たな顧客価値の創造」を基本戦略の一つの柱として掲げており、その実現に向けてデジタル領域を事業化するとともに、顧客に訴求するデジタルを活用したサービス創出強化と新たな事業機会の創出に取り組んでいます。ライトボルテックスは、空き家活用によるサブスクリプション型住宅で住人へ新たな生活体験を提供する「SMACOYA(スマコヤ)」や、地方自治体と連携したヘルスケア分野のサービス「Light PASS(ライトパス)」、「WiTH Health(ウィズヘルス)」の提供など、デジタル知見とデジタル要素技術を用いてサービスを実用化・商品化することで社会・顧客に対して価値を提供することを目指しています。
詳細は、ライトボルテックスのウェブサイトをご確認ください。
事業者間オークション事業へ参入 ~SOMPOオークスの設立~
SOMPOホールディングス株式会社は、SOMPOオークス株式会社(SOMPOオークス)をグループ会社化し2020年9月より事業者間オークション事業に本格参入しました。 傘下の損害保険ジャパン株式会社(損保ジャパン)が販売する自動車保険において、事故に遭われたお客さまの事故車を引き取り、売却処分をする台数は年間約4万台に上ります。SOMPOオークスでは、それらの事故車を売却するオークションプラットフォームを運営し、そのデータから販売チャネルの高度化にチャレンジしております。中古車への再生もしくは部品としてリユースされる割合を高めることは、循環型社会の実現のための1つの要素となりえます。また、損保ジャパンにとっても、より高い金額で最適な購入者にこれらの自動車を売却することで、自動車保険の収益改善につながる可能性があります。
モビリティ領域における画像・映像解析技術の活用
SOMPO Light Vortex株式会社は画像・映像解析のAIアルゴリズムを用いたAIソフトウェアサービスを提供する株式会社ACES(ACES)と提携し、モビリティ領域における技術活用の検討を進めています。第一弾として、2022年5月よりSOMPOオークス株式会社が展開するオークション事業領域において、ACESの有するAI技術の活用に取り組んでいます。社会課題解決を伴うデジタル事業創出には、リアル産業に存在する膨大な非構造データを構造化・統合した上で、適切に分析・活用して事業価値につなげていくことが重要です。今後も最先端のデジタル技術を有するパートナー企業との提携などを通じて、モビリティ領域における新たな価値創造を目指していきます。
関連グループ会社
SOMPO Light Vortex株式会社
SOMPO Light Vortexは、お客さまや社会への新たな価値提供を目指し、デジタル技術を活用した商品・サービスを提供します。