【解説】Global Executive Committee (Global ExCo)

1.目的・位置づけ

当社は、グループの目指す姿である「安心・安全・健康のテーマパーク」の実現に向けて、執行のスピード・柔軟性・質の向上や経営のグローバル化を進めるための仕組みが必要と考え、2019年4月にグループCEOの諮問機関としてGlobal ExCoを新設しました。Global ExCoは、SOMPOグループの戦略や業務執行方針等の経営に重大な影響を与えるテーマについて、国内外の事業オーナーやグループ・チーフオフィサーなどグループの重要な役割を担う経営トップ層が、それぞれの担当領域の見地や、立場にとらわれない視点から直接自由に意見を交わし、そのなかから迅速かつ的確にハイレベルな決定を行っていく執行部門の最上位の会議体です。
当社のGlobal ExCoは、日本人を中心に幅広いテーマを議論してきたこれまでの経営会議のあり方を見直し、海外の役員を含めたダイバーシファイされたメンバーで、グループ全体の戦略に関する重要な課題に絞り、集中討議を行っています。そして、執行部門を監督する取締役会に対しては、議論の内容を報告するだけでなく、取締役が自ら会議にオブザーブする機会を確保するなど、意思決定プロセスの透明性確保にも努めています。
Global ExCoではこれまで、「安心・安全・健康のテーマパーク」の実現に向けた打ち手、そのための資本投下やデジタル・AI 活用などのテーマについて、多様なバックグラウンドに基づき活発に意見が交わされてきました。また、直近ではWith/Afterコロナの事業環境をふまえた株主還元のあり方についてさまざまな見解が示され、真剣な議論が展開されました。足もとでは、社会課題の解決につながる新たな価値提供や、既存・周辺事業の成長に必要な取組み、その先にある次期中期経営計画の策定に向けた議論も本格化しています。取り巻く事業環境をとらえ、当社グループとしての価値創造や持続的・飛躍的成長に向けたレジリエントな進化について、Global ExCoが掲げる「3つの心構え」をベースに、「グッド・クラッシュ」を恐れることなく喧々諤々と議論しています。

<3つの心構え>

虚心坦懐 事業や各領域の課題を率直に披露し、課題解決に向けて議論する。予定調和は避け、時には悪魔の代弁者(Devil's Advocate)となり、グッドクラッシュによる深い議論を行う。
グループベスト グループの執行の最高位の会議体として、グループ全体を俯瞰した観点で議論する。自身の事業・領域だけを考えた議論は控え、グループ全体の成果の最大化を目指す。
事実に基づく 定量的な情報、客観的な事実(投資家など第三者の定性情報も含む)にこだわって議論する。

2.開催頻度・開催形式

原則として毎年6回の開催を予定しています。グループCSO(Chief Strategy Officer)が議事進行役となり、グループCEOが議長として議論の取りまとめを行いながら、毎回4~5個ずつのテーマについて議論しています。

3.メンバー

国内からは、代表執行役であるグループCEOおよびグループCOOをはじめ、国内損害保険事業、国内生命保険事業、介護・ヘルスケア事業の事業オーナーとグループ・チーフオフィサーが、海外からは、海外保険事業オーナーや海外M&A統括などがそれぞれ正規メンバーとして参加します。このほか、議論のテーマなど必要に応じて参加者を加えて開催しています。

4.運営方法

Global ExCoを起点とした執行スピードの向上および実効性の向上のために、以下の仕組みを確立しています。



このように、Global ExCoを起点として、グループ全体での俊敏かつ柔軟な意思決定と迅速な実行により、トランスフォーメーションを早期に実現する体制を構築しています。

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