グループCSOメッセージ

グループCSO 取締役常務執行役員 濵田 昌宏

「安心・安全・健康のテーマパーク」の実現に向けて、中期経営計画を着実に進めていきます。

グループCSO
取締役常務執行役員
濵田 昌宏

中期経営計画

2016年度にスタートした現在の中期経営計画は、目まぐるしい外部環境変化や東京オリンピック以降の国内マーケットなども視野に、将来においても持続的に成長できるグループにトランスフォーメーションしていくことを軸としています。そして、その目指す姿を「安心・安全・健康のテーマパーク」と呼び、具体的には、各事業がそれぞれの魅力を徹底的に高めると同時に、デジタル技術の活用、新たな事業機会の探求、グループ内の事業間連携および外部パートナーとのエコシステム構築などを通じた変革を起こすことで、従来の延長線上にはない新たなビジネスモデルを創出していきます。

2016~2017年度の振り返り

当社グループの強みの1つは、新たなチャレンジに向けたスピードであり、経営スピードを磨くために、中期経営計画スタート時から事業オーナー制による各事業の遠心力発揮とグループ・チーフオフィサー制によるグループ全体での横串機能の発揮によって、最適なグループ・ガバナンスを機能させてきました。そして、その体制下で中期経営計画の前半2年間は、各事業の基盤をしっかりと確立するとともに、各々の事業が目指すトランスフォーメーションの姿について定義することに費やしてきました。
国内損保事業は、国内最大規模の合併を終え、グループの中核事業としてキャッシュを安定的に創出するために、収益性強化や利益のボラティリティの抑制に注力してきました。並行して、デジタル技術の活用や先進的なプレイヤーとの協業により、新たな価値創造やビジネスモデルの構築に取り組んでいます。
国内生保事業は、保障性商品を中心とした着実な事業拡大により、グループ利益に安定的に貢献できる規模に成長してきました。並行して、健康サービスブランドを立ち上げ、「健康応援企業」として他社にない「保険+健康(Insurhealth:インシュアヘルス)」を提供する会社を目指しています。
介護・ヘルスケア事業は、2015年度後半の大手介護事業会社の買収を機にスタートしました。さまざまな課題に直面しつつもそれを乗り超え、質を伴った収益性向上に注力してきました。並行して、介護事業のみならず、認知機能の低下予防を起点とした研究やサービス提供を通じて、社会的課題の解決を目指しています。
海外保険事業は、2017年3月のSOMPOインターナショナルの買収により、一気に事業規模を拡大するとともに、先進国の組織再編を進めてきました。さらに今後は、新興国も含めたグローバルなプラットフォーム構築にチャレンジし、グループの利益拡大に大きく貢献していきます。
このように、各事業は盤石な事業基盤を整備しつつ、目指すべきトランスフォーメーションの輪郭が見えてきました。

2018年度の位置づけ

中期経営計画3年目の2018年度は、非常に重要な年度となります。折り返しの年度として業績面での結果が問われるとともに、前年度までに見え始めた各事業のトランスフォーメーションの姿を具体化し、実現フェーズとして中期経営計画後半にしっかりつないでいく必要があるためです。

グループが目指す姿

持株会社であるSOMPOホールディングスは、各事業のトランスフォーメーションをサポートするとともに、グループ共通のデジタル戦略、人事戦略などでグループを主導し、グループ全体として「安心・安全・健康のテーマパーク」を追求していきます。加えて、グループ全体のトランスフォーメーションとして、事業ポートフォリオの変革に取り組んでいます。各事業の安定成長から生み出すキャッシュフローや政策保有株式削減により創出した資本余力などを、成長領域のM&Aやデジタル・先進技術といったイノベーションが期待される分野に資源配分することで、さらなる利益拡大・資本効率向上を目指していきます。
これらの革新性(質)と規模拡大(量)の両軸で成長していくことにより、修正連結利益3,000億円水準、修正連結ROE10%以上という経営数値目標をできる限り早く達成するとともに、世界にも類を見ない、安心・安全・健康分野におけるユニークかつ先進的なグループとなることを目指し、着実にグループ戦略を遂行していきます。

  • linkedin
  • facebook
  • twitter
  • line