デジタル技術の活用

【国内初】スマートフォンを活用した「テレマティクス保険」の開発
~安全運転で自動車保険を最大20%割引~

「テレマティクス保険」は、欧米諸国において普及しつつありますが、日本では事故の有無に応じて「適用される等級・保険料」が変わる等級制度が確立されていることを背景に、これまで積極的な商品開発は行われてきませんでした。しかし、昨今のデジタル技術の革新や、2014年の国土交通省での検討会などを受け、日本においてもテレマティクス技術の効果的な活用方法の研究が進んでいます。
また、近年では、自動車を所有せず、必要な場合にレンタカーやカーシェアリングなどを利用するユーザーが若年層を中心に拡大しています。しかし、安全運転の実績を持ちながらも、初めて自動車保険に加入する場合は、保険料が高額になるケースが多く、その負担が自動車の所有を控える理由のひとつとされています。
そのため、損保ジャパン日本興亜では、「テレマティクス技術を活用して安全運転を支援できないか、ドライバーの保険料を軽減できないか」という観点で研究・開発を重ね、現在『スマイリングロード』*1、『ポータブルスマイリングロード』『ドライビング!』を提供しています。
蓄積したテレマティクス技術に関するノウハウを活かし、『ポータブルスマイリングロード』で取得した膨大な走行ビッグデータの研究・分析の結果、「ドライバーの運転特性」と「事故の起こりやすさ」の相関関係が明らかとなり、運転診断結果に応じて保険料*2が最大20%割引となるテレマティクス保険を国内の保険会社で初めて開発しました。安全運転度合いに応じた保険料割引の導入により、お客さまにとって“より納得感のある保険料”を実現すると同時に、更なる安全運転の促進を図り、“事故の無い社会”の実現を支援していきます。

  1. 専用ドライブレコーダーにより安全運転を支援する法人向けサービス。
  2. 新たに自動車を所有される場合など前契約がなく、損保ジャパン日本興亜での新規契約の保険料を対象とします。

<保険料割引のイメージ(スマートフォンの画面イメージ)>

もっと安心して、もっと楽しくクルマを運転できるIoTを活用した新たな自動車保険の提供

セゾン自動車火災保険は、市場調査によりお客さまの声を把握し、自動車保険に不足している「見える・触れられる」「カーライフを楽しむ」「事故を未然に予防できる」などの新たな「価値提供」を創造するプロジェクトを立ち上げ、その第1弾として2016年4月から「ALSOK事故現場安心サポート」の提供を開始しました。
また、これらの「価値提供」に必要なお客さま接点を「自動車保険の新たな加入体験」「カーライフを楽しむ」「もしもの時に、現場でしっかりサポートする」と位置づけ、2017年7月(始期契約)から、IoTを活用した「つながるサービス」を開始し、日常の安全運転を支援するとともに「ALSOK事故現場安心サポート」と連動した事故時における安心感の提供とさらなるサービス拡充を図っています。

<「つながるサービス」によりお客さまが体験できる内容>

デジタル技術を活用した高品質なサービス提供と業務効率化

株式会社フレッシュハウスはウェアラブル端末(スマートグラス)を活用した火災保険事故調査および小型無人機(ドローン)を活用した建物診断等を通じて、高品質な住宅リフォームサービス提供によるお客さま評価向上に努めていきます。

ウェアラブル端末を活用した火災保険事故調査
(2016年10月開始)
サービス品質均質化と火災保険金の支払迅速化を目的に、2017年度は全営業所で展開。
ドローンを活用した建物診断サービス
(2018年5月開始)
地上からは確認しにくい屋根等について、短時間かつ高精度な建物診断を実現。

先端技術であるドローンの活用拡大
~ 保険金お支払いの他にも社会貢献を目的とした災害対応など様々な分野で活用 ~

損保ジャパン日本興亜は、事故や災害発生直後にこれまで以上に迅速かつ的確に被害状況を把握し、より迅速に保険金をお支払いすることを目的として、ドローン使用における社内での安全な運用体制を整備し、国土交通省への都度の申請を不要とする全国包括飛行許可を保険業界で初めて取得しました。
2016年8月には、熊本県からの要請に基づき、熊本地震に関連する不明者捜索の支援を行いました。
2017年には、新宿区らと共同して都心部におけるドローンを用いた避難者誘導に関わる実証実験を複数回にわたって行い、継続しています。さらに、2018年5月には新潟県からの要請に基づき、山岳遭難者の捜索活動支援を行いました。保険金のお支払い目的だけでなく、災害対応に関する社会貢献を目的として、損保ジャパン日本興亜が保有する先端技術を様々な分野で活用しています。

ペーパーレス申込書手続きの開始
~ICTを活用し、お申し込みから最短2日で契約成立へ~

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は、ICTを活用した業務改革の第一段として、2016年から、タブレット端末等で保険のお申込みができる「ペーパーレス申込手続き(ペットネーム:ひまわりモバイルNavi)」を開始しました。「ひまわりモバイルNavi」は、申込内容の確認や告知内容の入力をモバイル端末等の画面上で簡単に行うことができ、1回の電子署名でお申込み手続きを完了させることができます。
特に健康状態の告知に関しては、自動査定機能により医的査定結果を即時に表示し、最短で、お申込みの翌日に契約が成立します。
お客さまから大変ご好評をいただき、2018年5月月現在で対象契約の6割以上が「ひまわりモバイルNavi」によるご契約となっています。
今後も最先端のICT技術を駆使して、保険のお手続だけではなく「健康」を軸とする新たなサービスを提供し、お客さま一人ひとりに「最適な価値」をお届けする日本一イノベーティブな生命保険会社を目指していきます。

ビッグデータ・AI活用人材の養成機関を設立
~「Data Science BOOTCAMP」を開講~

SOMPOホールディングスは、グループにおける今後のデジタル戦略の将来を担う人材を早期に発掘し育成するため、デジタルハリウッド株式会社が運営するエンジニア養成学校「ジーズアカデミーTOKYO」の協力のもと、養成機関「DATA INSTITUTE」を2017年度に設立しました。また、それに先立ち、データサイエンティスト特別養成コース「Data Science BOOTCAMP」を2017年4月に開講しました。

<「DATA INSTITUTE」の概要>

  • 「DATA INSTITUTE」はデータサイエンティストをはじめ、SOMPOホールディンググループのデータ活用に関わる人材を総合的に養成する機関を目指します。
  • 社会人経験のある方を対象とした「Data Science BOOTCAMP」、SOMPOホールディングスグループ社員向けの「WORKSHOP」、学生を対象とした「INTERNSHIP」、大学や研究機関との共同研究による人材育成を目的とした「RESEARCH」など、将来的には幅広いプログラムを提供する予定です。
  • 国内において、データサイエンスを含むビッグデータ・AIを活用できる人材育成の先駆者となり、データ活用領域での日本企業の競争力強化に貢献していきます。

<「Data Science BOOTCAMP」の概要>

  • 2017年4 月に、第1 回データサイエンティスト特別養成コース「Data Science BOOTCAMP」を開講し、2018年5月には第3回を開講しております。
  • 約3か月間の集中育成プログラムでは、ディープラーニングなどAIに必須のコンテンツを準備する予定であるほか、一流メンターの助言のもと、SOMPOホールディングスが実際に保有する自動車の走行データや健康関連データなどのビッグデータを利用し、実践的なデータ分析からデータ活用ビジネスの企画提案まで行います。

保険金・給付金支払業務への「IBM Watson Explorer」の導入

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は、「今までにない新たな価値を提供することにより、日本一イノベーティブな生命保険会社」となることを掲げ、お客さまが健康になることを応援する「健康応援企業」への変革を目指しています。
その変革への第一歩として、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命は、2017年3月に日本アイ・ビー・エム株式会社の支援により、「IBM® Watson Explorer」導入に向けた実証実験を終え、2018年2月より、保険金・給付金等の支払業務への本格活用を開始しました。Watsonの導入により、保険金・給付金等の支払査定における一部の工程をAIによる判断・支援機能に置き換えることで、これまで2人以上で行っていた複次チェックの約4割が1人でチェック可能となり、保険金・給付金等の支払日数は約1日短縮される見込みです。2019年度にはAIを活用することにより「自動支払」の実現を目指します。
今後はICTを活用した医療機関との提携やペーパーレスでの請求手続きスキームなどを組み合わせることで、お客さまのニーズに沿った最適な請求手続きの実現を目指していきます。引き続き、お客さまに新しい価値を提供すべく、お客さまサービス品質のさらなる向上に努めてまいります。

ドライブレコーダーを活用した個人向け安全運転支援サービス「DRIVING!」

自動車の安全性能向上などに伴い、近年自動車事故は減少傾向にありますが、高齢者や若年層など依然として事故率が高い世代もあり、ドライバー自身による安全対策は不可欠な状況です。
損保ジャパン日本興亜では、運転歴の浅い方や運転に不安を覚える方、高齢者やそのご家族に安心を提供することは損害保険会社の使命と考え、2017年3月より、ドライブレコーダーを活用したテレマティクスサービス(『DRIVING!~クルマのある暮らし~』、以下、『ドライビング!』)の提供を開始しました。
2018年1月からは、利便性向上とより多くのお客さまにご利用いただくことを目指し、自動車保険の申込み手続きと同時にサービス利用が可能となるよう自動車保険の特約として本サービスを提供しています。
『ドライビング!』は、「安全運転支援機能」を搭載した通信機能付き専用ドライブレコーダーにより運転中の安心をご提供し、運転後は「安全運転診断」や「視機能トレーニング」等により運転技術のセルフメンテナンスをサポートします。また、万が一の事故の際も、ドライブレコーダーの衝撃検知を活用した「事故時通報機能」や国内大手損害保険会社で初めてとなるALSOKと連携した「事故現場駆けつけサービス」をご提供し、安心・安全なカーライフをトータルサポートします。

損保ジャパン日本興亜は今後もデジタル技術を活用し、すべてのドライバーにさらなる安心・安全を提供し、「事故の無い社会」実現の一助となることを目指します。

<『ドライビング』の主な機能>

ドローンを活用した超高層ビル街での災害対応実証実験の実施

新宿駅周辺地域に代表される、巨大都市の中心市街地と周辺の住宅地では、様々な災害に対する防災・減災対策に加えて、発災後の速やかな災害対応・事業継続・復旧対策が強く望まれています。
損害保険ジャパン日本興亜、SOMPOリスクマネジメントの両社がメンバーとなっている新宿駅周辺防災対策協議会では、2007年から継続的に、主に大規模地震を対象とした地域連携訓練に取り組むとともに、地域の防災リテラシーの向上に取り組んでおり、2016年6月には「新宿ルール実践のための行動指針」を策定し、地域内の事業者等は大規模地震災害の発生時に同指針に基づき、現地本部を中心に連携し、関係各者がそれぞれの役割に応じた活動を行うことで、地域の混乱を最小限に抑えることを目指しています。
ただし、災害発生直後の情報収集や円滑な誘導のための情報発信、主要拠点、関係者間での円滑な情報連絡・共有については、大きな課題として残されていました。そのような背景を踏まえ、平常業務で蓄積・活用してきた技術・知恵・資源を結集してこのような課題を解決するため、新宿駅周辺防災対策協議会のメンバーである工学院大学、株式会社理経及び新宿区とともに、2016年度からドローンを活用した実証実験に取り組んでいます。
本年度は、昨年度の実証実験で洗い出された課題等を踏まえ、次のような点を新たに取り入れた実証実験を2017年12月に行いました。

インターネットを介した接続も行うことで、通信網を冗長化しました。

避難場所として想定されている新宿中央公園を中心とした状況を、TV会議システム等を導入して、西口現地本部(工学院大学)及び新宿区役所でリアルタイムに共有し、同公園への誘導の適否を判断するとともに、避難場所の安全性の把握と管理者への適切な指示、滞留者へ音声による情報発信を行いました。

本年度の実証実験は「参加型の実証実験」として、実験を見学にいらした方々に参加して頂き、現地本部で状況を把握しながら実際に誘導しました。

なお、実験はドローンや無線通信網の応用研究を進めながら、今後も継続的に実施する予定です。

米国シリコンバレーの研究機関等と自動車のAI・ロボティクス分野研究で提携
~スタンフォード大学付属の研究機関『CARS』およびインキュベーター『Comet Labs』とパートナー契約を締結~

自動車を取り巻くデジタル技術が急速に進展するなか、SOMPOホールディングスは、保険やその他関連サービスにおける新たな顧客体験価値の創造を目的として、自動車、AI(人工知能)およびロボティクス分野などにおける最先端の研究開発に参画すべく、日本の保険業界ではじめてスタンフォード大学の研究機関『CARS』*1およびインキュベーター『COMET LABS』*2と提携しました。
これらの活動を通じて、世界的に加速するデジタル化の流れをいち早く掴み、グループの各事業における商品やサービスの改革に資する研究・開発を推進し、お客さまにさらなる「安心・安全・健康」を提供していくことを目指します。

  1. 『CARS』は、教育機関、自動車やIT業界および政府機関から有能な人材を招き、人を中心としたモビリティの未来、人と機械がどのように効果的に共存するかを研究するために設立された機関です。
  2. 『COMET LABS』は、AIやロボティクス分野のベンチャー企業を支援するインキュベーターです。

サイバーセキュリティ事業への参入
~「SOMPO Digital Lab」をイスラエルに新設~

SOMPOリスクマネジメントは、これまで損害保険ジャパン日本興亜によるサイバー保険の引受等を通じて収集した企業が抱えるサイバーリスクに関する課題に対して、グループとしてフルラインナップでカスタマイズしたソリューションを提供するために、2017年度よりサイバーセキュリティ事業を展開しています。
高度なサービスを提供するサイバーセキュリティ事業者との提携により、以下の①~⑦の各サービスをワンストップで提供する『One-Stopプラットフォーム』を構築し、お客さまのサイバーセキュリティを総合的にサポートします。

また、絶えず高度化するサイバー攻撃に対して常に最先端の技術でお客さまをサポートするため、東京、米国シリコンバレーに続く新たな提携先の発掘や情報収集の拠点として、「SOMPO Digital Lab」をイスラエルに新設しました。
お客さま視点で最適なサービスをご提供していくために、今後、最先端の技術やノウハウを保有する国内外の企業との提携を拡大していきます。