すべての役員・社員を対象とした人権啓発研修
当社グループでは、人間尊重に基づく社員間の相互理解を深め、働きがいのある、働きやすい、いきいきとした活力溢れる職場づくりを目的として「サステナビリティ・人権研修」を国内グループの全役員・社員を対象に、毎年実施しています。
本研修では、「グループ人間尊重ポリシー」の周知や「ビジネスと人権」の概要について継続的に学ぶとともに、社会課題を反映し、多岐にわたる人権問題について幅広く学習しています。
グループ役員を対象とした勉強会
全役職員向けの人権啓発研修に加え、経営層のより高度な理解と実践を目的に、外部弁護士を講師に迎えた役員向け勉強会を実施しました。「なぜ今、SOMPOで人権の取組みが必要なのか」を再確認し、サステナビリティを巡る国際的な潮流や日本企業の現在地を踏まえ、役員に求められる具体的な対応や役割について議論を深めました。
「お客さまの個人情報漏洩やプライバシーの侵害」
「お客さまの個人情報漏洩やプライバシーの侵害」は、人権およびコンプライアンスの視点から非常に優先度の高い課題だと認識しています。この課題に対し、社員および組織全体の知識と意識の向上を図るため、定期的な必須研修を実施しています。
研修では、発生しうる事故類型を分類し、自己学習および組織学習を通じて知識・意識の向上を図っています。また、万が一情報漏洩事案が発生した際には、対応フロー、再発防止策の策定、そしてその定着確認までの一連の流れを定めた具体的なルールに基づき対応しています。
カスタマーハラスメント対応態勢の整備
社員が心身ともに健康で、安心して働くことができる職場環境を整えることは重要であり、カスタマーハラスメントに該当すると考えられる行為から社員一人ひとりを守ることは、お客さまへ質の高いサービスを持続的に提供していくうえでも不可欠です。当社はグループ各社へ、厚生労働省による「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」なども参考にした対応態勢を整備する資料を提供するなどしています。
一例として損保ジャパンでは、「カスタマーハラスメントに対する方針」の公表や社員への教育・研修の実施、社員のための相談・報告体制の整備などの取組みを進めています。
ハラスメント事案の抑止・防止に向けた取組み
当社グループは、ハラスメントのない健全な職場環境を構築するため、ハラスメント事案の抑止・防止を重要な経営課題と位置づけています。その実現に向け、ハラスメント認定件数の対前年比削減を主要なKPIとして掲げ、以下の取組みを重点的に推進し、ハラスメントの未然防止と発生時の適切な対応を強化しています。
(1)「SOMPOの価値観(誠実、自律、多様性)」を起点に2024年11月に策定した「グループ共通コンピテンシー」を通じて、敬意をもって相手を認める姿勢や、傾聴と建設的な対話などの行動を推奨しています。このような観点を評価制度に組み込み、日常の行動変容を促すことで、ハラスメントを起こさない企業文化・風土の醸成を図っています。
詳細は人間尊重・SOMPOの価値観(誠実・自律・多様性)の体現ー人材戦略ー(統合レポート本編)をご参照ください。
(2)改定した役員選任基準およびマネジメント登用基準等に基づき、過去のハラスメント事案への関与やリスクが懸念される社員の登用は行わないことを徹底しています。
(3)「SOMPOグループ
コンプライアンス行動規範」の解説書である「実践の手引き」において、いかなるハラスメントも許容しないことを行動事例として示すとともに、懸念や問題に気づいた際の相談窓口を明示して、相談しやすい環境づくりを推進しています。
詳細はコンプライアンスへの取り組みをご参照ください。
(4)懲戒関連規程を改定し、懲戒等処分に該当する具体的な不適正行為の内容や、それに対する懲戒方法を従来よりも明確化し、社員の意識向上を図っています。さらに、グループ共通の懲戒処分の策定プロセスを新たに導入し、処分基準や加減要素の明確化を行うことで、属人化の排除と透明性の確保に努めています。
(5)グループにおける全管理職向けのハラスメント防止研修を刷新し、過去にグループ内で発生した事例を基にしたケース動画(行為者・被害者双方の視点を含む)を活用することにより、正しい危機感の醸成と、ディスカッションを通じた主体的な気づき・行動変容を促進しています。また、具体例を用いて指導とハラスメントの違いを明らかにすることで、管理職が萎縮することなく自信を持ってマネジメントにあたるための方法を示しています。研修の受講後アンケートでは、受講者の98%が「ハラスメント問題を自分事として考えることができた」と回答しています。
こうした一連の取組みにより、早期の相談や第三者からの通報が増加するなど、社員の人権意識や健全な職場環境づくりに対する当事者意識が高まっていることを認識しています。2025年度の認定件数はグループ全体で23件(前年度比10件減少) となりました。引き続きハラスメント撲滅に向けた取組みをさらに強化していきます。
なお、発生した事案については、その態様を踏まえ、適切な措置を講じています。