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人材育成

人材力強化の取組み

SOMPOグループでは、社員一人一人がやりがいと幸せを実感しながら働き、それにより圧倒的に高い生産性を実現することにより、SOMPOのパーパスの実現を目指します。
そのためには、人材育成施策による社員体験(Employee’s Experience)の向上が鍵であり、これにより、社員のセルフドリブンなキャリア形成とDEIも促進し、組織のエンゲージメント向上を実現します。

グローバル経営人材の育成

SOMPOのパーパスの実現に向けて、事業のさらなる変革と成長を果たすため、多様なバックグラウンドを持った質の高い経営人材が、安定的かつ効果的に輩出される体制の構築を目指します。そのために後継者計画と育成・選任プログラムを連動させた経営人材の育成に取り組んでいます。

●NLP(Next Leaders Program)

グループ全体の重要ポストである「グループキーポスト」を中心に、サクセッション・プランを策定し、後継者候補のうち、5年以内に該当ポストを担いうる人材を「N(Next)人材」として選定しています。国内外のN人材を対象とした選抜型研修「NLP(Next Leaders Program)」を実施し、プログラムを通じて経営のリーダー育成、候補者としての自覚と覚悟を醸成します。また、参加者の人物・能力等を見るために、グループCEOや社外取締役が参加者のアクションラーニングプロジェクト(ALP)の最終発表をオブザーブします。

●FLP(Future Leaders Program)

「グループキーポスト」について、5〜10年後に該当ポストを担う可能性のある人材を「F(Future)人材」として選定します。選抜型研修「FLP(Future Leaders Program)」は、国内外のF人材を対象とし、SOMPOのリーダーとして求められる視座、グループのパーパス/ビジョンに対する理解を深め、役員を目指すマインドセットや覚悟を持たせることを目的としています。世界有数のビジネススクールと連携しています。

●SOMPO Global University

将来の経営を担う人材の育成、特にグローバルなマインドセットや英語コミュニケーション能力を有する人材の裾野拡大を目的として、企業内大学「SOMPO Global University」を運営しています。
世界有数のビジネススクールでの講義を通した「経営知識の習得」と知識を実践知化するための「グローバルな環境での実務経験」の2本柱で構成され、2023年度までに、12カ国から合計239人(グループ外の参加者を含む)が参加しています。これにより、国籍を問わず、知識と経験、そして幅広い視野を持ったグローバル人材をグループベースで輩出しています。

「SOMPO Global University」11期生 「SOMPO Global University」11期生

企業文化の変革に向けた取り組み

SOMPOのパーパスの実現に向けて、グループの人材集団および企業文化を変革させていく各種プログラムを実施しています。

●MYパーパス1on1

MYパーパス(個人の人生のパーパス)を中心に置いた対話により内発的動機にもとづくチャレンジを引き出すため、マネジメント層を対象にグループ横断のMYパーパス1on1研修を実施しています。一人ひとりが自身のパーパスと向き合うことを1on1を通じて支援し、対話により新たなチャレンジが生まれ、パーパス・ドリブンな働き方への変革を促します。また、チームメンバー間でMYパーパスを語り合うことで、多様な価値観を認め合うチーム・組織を作ることを実現していきます。

●SOMPO他流試合チャレンジ

グループの社員がスタートアップ、教育機関、NPO、ボランティア等のグループ外で勤務し、そこでMYパーパスの実現に繋がる社会課題解決に取組み、答えのない環境先でタフなアサインメントに挑戦するプログラムです(2023年度開始)。
グループ外で、これまでの経験・スキルが通用しない世界で社員が挑戦し続けることにより、「企業文化変革を起こせる強いリーダーシップ」、「MYパーパスに基づくセルフ・ドリブンなキャリア形成」を体現する人材を増やし、企業文化を変えていきます。

デジタルワークシフト

SOMPOグループでは全社員がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で必要な人材であるという理念のもと「人を変え、仕事を変えて、会社を変えていくこと」を目指し、2021年度からデジタルワークシフト(デジタル人材育成)を実施しています。
DXを実現するために求められる能力は多岐にわたるため、全社員を、(1)高度な専門スキルを有する「DX専門人材」、(2)デジタル施策を企画しDX推進の核として組織を牽引する「DX企画人材」、(3)デジタルを活用したお客さまへの価値提供の担い手である「DX活用人材」、の3区分に分類し、それぞれの役割に応じた研修を実施しています。
「DX企画人材」が企画したものを「DX専門人材」が実現し、「DX活用人材」が活用する、というサイクルを循環させ、グループ全体のDXを加速させていきます。

パーパスに基づく価値提供

MYパーパスに基づき、それぞれが自身の仕事を通じてどのような価値を生み出していくのか、各社員は上長との対話を通じて「目標」を設定の上、日々の業務を行います。そして、日々の1on1(継続的に実施)に加え、年度末には上長からの評価(年1回実施)・フィードバックを受けることで、自身のさらなる成長やパーパスの実現につなげていきます。
SOMPOホールディングスの評価では、個別目標達成を通じた組織への貢献度を評価する「ミッション評価」と、コンプライアンス遵守やお客さま視点等、社員共通のコンピテンシーの発揮度を評価する「コンピテンシー評価」の 2 軸で評価を行っています。
加えて、一部の社員を対象に多面観察(評価)を年に1回実施しています。各リーダーが、自身の行動に対する気づきを得ることで、一人ひとりのMYパーパスに基づいて社会に価値を提供できる組織を作り上げていくことにつなげています。

SOMPOケアの取組み

少子高齢化が進むなか、介護業界には供給力の拡大が期待されており、介護人材力を向上させること(人数拡大、専門性向上)が業界共通の重要テーマです。
SOMPOケアでは、介護職員の処遇改善と教育体制の再構築により、専門性を向上させるとともに、介護職員の離職を防ぐことを目指しています。
SOMPOケアでは、専門性を高める教育プログラムとして「SOMPOケアユニバーシティ」を立ち上げ、リアルキャンパス(介護現場を再現した研修施設)およびオンラインキャンパス(いつでもどこでもオンラインで研修を受講できるサイト)を通じて幅広い教育コンテンツを全社員向けに提供しています。
具体的には、国家資格(介護福祉士)取得に向けた教育プログラムや、専門性を高めていくための教育プログラム、例えば認知症に対する深い理解、介護現場における問題解決手法やチームマネジメントスキル習得といった幅広い内容を提供しています。
また、社員が専門性を高めていくために明確な目標が必要と考え、高い専門性と豊かなメンタリティを持った象徴的なスタッフを選出・任命する社内資格「介護プライドマイスター」を2021年に設置し、資格所有者の処遇を改善する人事制度も合わせて整備しました(介護プライドマイスターの資格取得者は2024年4月時点で161名、約5,000人いる介護福祉士に対する割合は約3%)。
処遇改善と教育体制に合致した社内資格の設置を通じて、社員の成長意欲の醸成にもつながっています。
離職率は、2017年と比較して4%以上低下し、業界平均を下回っています。
また、専門性を示す指標として「介護福祉士」の取得者割合は2019年比で4%向上しています。

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