福祉に資する取組み

社会福祉の「活動と研究」を支える
~(公財)SOMPO福祉財団~

1977年に設立された公益財団法人SOMPO福祉財団は、国内ならびにASEAN加盟国、インドおよび南アフリカで活躍する社会福祉分野のNPO/NGOへの助成や、社会福祉・社会保障・保険・ジェロントロジー(老年学)に関する研究会の開催や研究助成、社会福祉の分野における優れた学術文献の表彰などの事業を通じて、社会福祉の発展と向上を目指しています。また超高齢社会を見据え、認知症等の高齢者を在宅で介護する家族への支援や、介護福祉士を目指す学生への奨学金給付事業などを通じ、複雑化する社会的課題の解決に資する活動を推進しています。「社会福祉の活動」と「社会福祉の学術研究」の両面から、時代のニーズに合わせた事業を展開しています。

●自動車購入費助成

1999年から障がい児・者に対する福祉活動を行う団体に自動車購入費を支援する事業を行っています。
2019年度は、東日本地区で募集をし、10団体に助成をしました。自動車の購入は、団体の活動範囲や活動規模が拡大し、障がい児・者の収入の増加や利用者の増加につながっています。

放課後等デイサービスの送迎に大活躍

● NPO基盤強化資金助成

2004年から地域を支えるNPOの活動基盤の強化に必要な資金を支援する事業を行っています。 2019年度は、「組織の強化」と「事業活動の強化」に必要な資金を助成するプログラム、認定NPO法人の取得資金を助成するプログラム、地域住民が生活課題に包括的な支援を行うための住民参加型の福祉活動資金を助成するプログラムを合わせて、66団体に助成しました。2020年度は助成対象の活動を新型コロナウイルス感染症の流行に対しての活動や事業を継続、拡大しようとしているものも含め、募集地域を全国に拡大、助成総額も増額し、地域の中核となり、持続的に活動する質の高いNPO法人づくりの支援や、地域共生社会を実現するための支援をしています。

移動子ども食堂で紙芝居を開催

●海外助成

2010年から社会福祉分野で活躍するASEAN諸国とインドの非営利団体を支援する事業を行っています。2019年度は、未だ罹患率の高いマラリア対策と撲滅に向けた啓蒙活動の支援(インドネシア)や、観光地化に伴い失われた子どもたちへ遊び場(プレイグラウンド)の提供(ベトナム)など、4カ国の5団体に助成しました。2020年度は、対象国に南アフリカを加えて支援地域を拡大します。

インドネシアでの贈呈式

フィリピンでの贈呈式

●SOMPO福祉財団賞

1999年度から将来が期待される若手・中堅の研究者を対象に、優れた社会福祉学術文献を表彰する事業を行っています。
2019年度は、嶋田佳広氏が『住宅扶助と最低生活保障-住宅保障法理の展開とドイツ・ハルツ改革』で受賞されました。2019年7月には前年度受賞者、永野咲氏による受賞記念講演会とシンポジウムを開催し、多くの方に研究成果を発表していただきました。なお、2019年3月開催予定の「贈呈式」と2020年7月開催予定の「受賞記念講演会・シンポジウム」は、新型コロナウイルスの感染が拡大している状況に鑑み、開催を中止いたしました。

2018年度 贈呈式

2019年7月 受賞記念講演会とシンポジウム

●在宅で高齢者を介護する家族の交流および研修への支援

1991年から在宅で認知症高齢者を介護する家族の癒しと介護技術等のレベルアップを図るための交流および研修に対する支援事業を行っています。

介護技術の研修

●介護福祉士を目指す学生への奨学金の支給

介護福祉人材の育成を目的に、2年制の専修学校生を対象に奨学金を支給しています。2019年は1年生10名、2年生10名の方に奨学金を支給しました。1992年の制度開始以来28年間で、288名を支援し、多くの方が福祉現場で活躍しています。2020年度は、3年制の福祉系高等学校(高校2年生)を応募対象に加え、介護福祉分野で人材不足となっている介護福祉士を目指す学生を支援します。

介護福祉士を目指す学生の実習風景

●福祉諸科学事業

ジェロントロジー(老年学)分野における独創的・先進的な研究などに対して隔年で研究助成を行っています。他にも保険業法に関する研究会、健康保険・介護保険システム研究会、ジェロントロジー研究会などを開催しています。また、財団叢書を発行して図書館など、広く一般的に研究の成果を公開しています。
2019年8月にはジェロントロジー研究会報告書「(認知症などの)要介護高齢者の就労とQOL」の叢書を刊行しました。

保険業法に関する研究会