決算の概況および業績予想

経営成績の概況

当連結会計年度の世界経済は、通商問題や中国経済の緩やかな減速、英国のEU離脱交渉の展開など、成長に対する不確実性が高まりましたが、米国の着実な景気回復もあり、全体として緩やかな回復が続きました。わが国経済は、豪雨、地震、台風などの自然災害が相次いで発生したことによる生産・物流の滞りがあり、また輸出・生産の一部に弱さも見られたものの、企業収益や雇用情勢の改善、個人消費の持ち直しなどから、緩やかな回復基調が続きました。

このような経営環境のもと、当連結会計年度における当社グループの業績は次のとおりとなりました。
経常収益は、保険引受収益が3兆2,200億円、資産運用収益が2,732億円、その他経常収益が1,497億円となった結果、前連結会計年度に比べて1,270億円減少して3兆6,430億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が2兆7,379億円、資産運用費用が357億円、営業費及び一般管理費が5,405億円、その他経常費用が1,297億円となった結果、前連結会計年度に比べて1,840億円減少して3兆4,440億円となりました。
以上の結果、経常収益から経常費用を差し引いた当連結会計年度の経常損益は、前連結会計年度に比べて570億円増加して、1,989億円の経常利益となりました。経常利益に特別利益、特別損失、法人税等合計などを加減した親会社株主に帰属する当期純損益は、前連結会計年度に比べて68億円増加して1,466億円の純利益となりました。

当社グループのセグメントごとの業績は次のとおりであります。

(1)国内損害保険事業
正味収入保険料は、火災保険や自動車損害賠償責任保険の減収などにより、前連結会計年度に比べて197億円減少し、2兆1,987億円となりました。親会社株主に帰属する当期純損益は、資産運用粗利益が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べて270億円増加し、1,398億円の純利益となりました。

(2)海外保険事業
正味収入保険料は、Canopius AG の連結除外の影響などにより、前連結会計年度に比べて1,168 億円減少し、5,194 億円となりました。親会社株主に帰属する当期純損益は、前連結会計年度に比べて269 億円減少し、60 億円の純損失となりました。

(3)国内生命保険事業
生命保険料は前連結会計年度に比べて30 億円増加し、3,450 億円となりました。親会社株主に帰属する当期純損益は、前連結会計年度に比べて72 億円増加し、147 億円の純利益となりました

(4)介護・ヘルスケア事業
経常収益は前連結会計年度に比べて3 億円減少し、1,275 億円となりました。親会社株主に帰属する当期純損益は、前連結会計年度に比べて12 億円増加し、2 億円の純損失となりました。

財政状態の概況

当連結会計年度の連結総資産は、有価証券などが減少した一方で、その他資産などの増加により、前連結会計年度に比べて699億円増加し、12兆182億円となりました。
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、国内自然災害に係る保険金の支払額の増加などにより、前連結会計年度に比べて1,676億円減少し、787億円となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、金銭の信託の減少による収入の増加などにより、前連結会計年度に比べて453億円増加し、134億円となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、債券貸借取引受入担保金の増加などにより、前連結会計年度に比べて474億円増加し、△191億円となりました。
以上の結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度に比べて602億円増加し、9,912億円となりました。

今後の見通し

次連結会計年度の業績につきましては、以下の条件を前提に、経常利益2,500億円、親会社株主に帰属する当期純利益1,680億円と予想しております。

  • 正味収入保険料については、過去の実績等を踏まえた、当社独自の予測に基づいております。
  • 次連結会計年度発生の国内自然災害に係る正味発生保険金(除く家計地震)については、過去の実績等を勘案して530億円を見込んでおります。
  • 市場金利、為替レート、株式相場については、2019年3月末から大きくは変動しない前提としております。

なお、上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づいて作成したものであるため、実際の業績は、今後の様々な要因によって大きく異なる結果となる可能性があります。