取締役会の実効性評価

PDCAサイクルによる取締役会の実効性向上

当社は、取締役会の実効性を高めるための取組みとして、各取締役の自己評価を含むアンケートを年1回実施し、取締役会全体の実効性について分析・評価をする機会を設けています。取締役の意見を積極的に取り入れ、抽出された課題やさらなる進化に向けた対応方針を確認し、取締役会の機能発揮に資する具体的な取組みの実行を通じたPDCAサイクルにより、取締役会の機能向上、コーポレートガバナンスの強化に努めています。

取締役会実効性向上のためのPDCAサイクル

2021年度の主な取組みと成果

2021年度は、前年度の取締役会実効性評価の結果をふまえ、以下の取組みを実行しました。

2021年度議論を深めていくべきとされた重要テーマ

  • 目に見えない資産(ブランド、エンゲージメントなど)の評価および価値向上
  • ESG関連課題への対応方針
  • 資本市場との建設的なコミュニケーションのあり方
  • リアルデータプラットフォームの構築

主な課題

主な取組内容
◆ 執行役との十分な意見交換/重要テーマの集中論議
◆ 対面とリモート併用による取締役と執行の十分な意思疎通
  • 情報共有会の開催頻度・内容の充実化
  • フリーディスカッションを複数回開催し、各事業の経営戦略や企業価値向上等について、執行部門との集中論議の時間を確保
  • デジタル事業における現場担当者とのディスカッション開催
  • ハイブリッド開催を基本とし、議題・テーマに応じた対面実施の機会を設定

取締役会はこれらの取組みを、取締役会の実効性向上に寄与する有効な取組みであったと評価しています。

2022年度の取締役会運営方針

2022年度、当社の取締役が今後の取締役会において議論を深めていく必要があると考えているテーマや、取締役会がさらなる機能発揮を果たしていくうえで有効である可能性がある取組みには次のようなものがあります。

2022年度にさらに議論を深めていくべきテーマ

  • 目に見えない資産(ブランド、エンゲージメントなど)の評価および価値向上
  • ESG関連課題への対応方針
  • 資本市場との建設的なコミュニケーションのあり方
  • DX/RDPによる新たな顧客価値創造
  • 事業ポートフォリオ、事業間シナジーのあり方
  • パーパス経営の効果測定のあり方
  • サイバーセキュリティ体制を含むリスク管理のあり方

取締役会のさらなる機能発揮を実現するために重視すべき取組み

  1. 対面とリモート併用による取締役と執行役の十分な意思疎通
  2. 重要性の高いテーマに特化した重点的な審議
  3. 取締役会本会議で審議すべき事項の明確化と事前説明会の有効活用
  4. 現場視察や複数のレポートライン機能など、執行状況の把握に資する仕組みの確保
  5. 取締役間や各法定委員会間のコミュニケーション・情報連携

当社は、上記を念頭に置きながら、取締役会の機能の維持・向上に資する取組みを実施していきます。また、引き続き実効性評価を通じたPDCAサイクルのもと、ガバナンス体制のさらなる進化を図っていきます。

  • linkedin
  • facebook
  • twitter
  • line