取締役会の実効性評価

PDCAサイクルによる取締役会の実効性向上

当社は、取締役会の実効性を高めるための取組みとして、各取締役の自己評価を含むアンケートを年1回実施し、取締役会全体の実効性について分析・評価をする機会を設けています。取締役の意見を積極的に取り入れ、抽出された課題やさらなる進化に向けた対応方針を確認し、取締役会の機能発揮に資する具体的な取組みの実行を通じたPDCAサイクルにより、取締役会の機能向上、コーポレートガバナンスの強化に努めています。

取締役会実効性向上のためのPDCAサイクル

2022年度の評価結果と2023年度の取組み

2022年度の
取組みへの
主な評価
  • 取締役会と一体運営している事前説明会については、活発な意見交換がなされており、極めて有用であると評価された。
  • 取締役会本会議での審議が以前より充実したとの評価がある一方、本会議では事前説明会に出席していなかった他の役員からの補足や視点があるとよいとの意見、本会議で議論すべき点をさらに明確にしていくべきとの意見がなされた。
  • 前年度に拡充したフリーディスカッションを引き続き実施し、執行部門による報告や取締役会による論議を重ねる取組みとともに、各事業の現場視察の実施は、執行状況の把握に資すると評価された。
  • ポストコロナにおけるリアルとオンラインの取締役会開催のバランス、ペーパーレスへの取組みなど、非常に効果的な運営がなされていると評価された。
  • 重要な将来テーマに関して十分な議論の時間を確保するため、今後さらにフリーディスカッションを活用することや、タイムリーな情報共有を継続することも必要との意見がなされた。
2023年度の
取組み

継続的に、また新たに、当社の取締役が経営において議論を深めていく必要があると考えているテーマや、取締役会がさらなる機能発揮を果たしていくうえで有効である可能性がある取組みには次のようなものがあります。
当社ではこれらを念頭に置きながら、引き続き実効性を高める取組みを実施していきます。

<経営において議論を深めていくべきと考えるテーマ>

  • 目に見えない資産(ブランド、エンゲージメントなど)の評価および価値向上
  • ESG関連課題への対応方針
  • 資本市場との建設的なコミュニケーションに関する方針
  • DX/RDPによる新たな顧客価値創造
  • 事業ポートフォリオ、事業間シナジーに関する方針
  • パーパス経営の効果測定方針
  • サイバーセキュリティ体制を含むリスク管理方針

<取締役会の更なる機能発揮を実現するために重視すべき取組み>

  • 論点志向による重要性の高いテーマに特化した重点的な審議
  • 取締役会本会議で審議すべき事項の明確化と事前説明会の有効活用
  • 現場視察を含む執行状況の把握に資する仕組みの確保
  • 社外取締役間や各法定委員会間のコミュニケーション・情報連携
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