ミッション達成に向けた取組み
2016年入社以降、私はグループCDOとしてグループのデジタル事業を率いてきました。2025年度からは、デジタル事業および投資の責任者を拝命し、3つのミッション達成に向けた取組みを進めていきます。
一つ目のミッションは、デジタル技術を活用した新事業を立ち上げ、グループの収益に直接的に貢献することです。すでに米国Palantir社との合弁会社をはじめ、顧客企業の課題解決を支援するSOMPO Light Vortex、モビリティ領域のオークスモビリティなど、5つの事業体が稼働中です。例えば、SOMPO Light Vortexでは、損害保険ジャパンの営業店と連携し、SOMPOのケイパビリティを活用しながら、事業会社の経営やDX、新事業開発などの課題解決支援を行っています。
SOMPOグループの高い認知度と、強固な顧客基盤をもとに、グループ全体の収益にも大きく貢献しつつあります。
二つ目は、SOMPO P&CとSOMPOウェルビーイングのさらなる発展・進化を、隣接領域からサポートすることです。事業単体では対応が難しい隣接領域へ先行して参入し、開発を手がける、いわば部品作りのような役割を担います。例えば、P&C領域では、将来普及が見込まれるEV(電気自動車)関連ビジネスや、ウェルビーイング領域では高齢者医療関連の新規ビジネスなど、将来的に両事業への貢献を見据えたビジネスの種の探索やソリューションの開発を進めています。
三つ目は、新規事業開発担当として、P&C、ウェルビーイングに次ぐ第三の事業を新たに創出することです。これについては、2025年8月に新組織を立ち上げ、すでに具体的な案件を手がけています。早期事業化により「“安心・安全・健康”であふれる未来へ」の実現に貢献していきます。
「利他」の精神で成し遂げる
私は、SOMPOグループへの入社前、商社で約20年勤務し、その後、米ソフトウェアスタートアップ各社でCEO、COO等として企業経営や事業開発に16年間携わってきました。当時から現在に至るまで一貫して、自社だけでなくお客さまや社会も豊かにしたいという「利他」の精神を持ち続けています。その後、私がSOMPOグループへの参画を決意したのは、“安心・安全・健康”というSOMPOのパーパスに共鳴したためです。
事業を通じて“安心・安全・健康”という価値をお届けし、お客さまに喜んでいただき、その対価をいただくという現在のミッションは、まさに私が大切にしている「利他」の精神そのものであり、強い想いを持って必ず成し遂げたいと考えています。