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取締役会の運営状況

取締役会の概要

当社は、指名委員会等設置会社として、社外取締役を中心とした取締役会が執行部門を監督するガバナンス体制を整備しています。取締役会および指名・監査・報酬の法定三委員会は、いずれも社外取締役が議長・委員長を務めています。各委員会において、グループガバナンスの強化に向けた公正かつ活発な議論が行われており、さらに、取締役会において能動的かつ積極的に執行状況の共有を図ることでガバナンスの健全性と透明性を高めています。

取締役会は、法令および定款で定められた責務を履行しており、取締役会規則に定める経営に関する重要項目を決定するほか、業務執行の状況に対して監督機能を発揮しています。

社外取締役は、役員選任方針に従い、会社経営者、学識者または法曹もしくは財務・会計に関わる専門的知見を有する者などとし、コーポレート・ガバナンス、消費者対応、海外事業展開などに社外の視点を取り入れています。

取締役会の監督機能発揮による好循環サイクル

図:取締役会の監督機能発揮による好循環サイクル

取締役会の開催にあたり、その都度、社外取締役向けに事前説明会を開催して議案の説明を行っています。事前説明会で出された社外取締役の意見・質疑内容などは取締役会開催前に出席役員全員で共有し、取締役会と事前説明会を一体的に運営しています。また、取締役のグループ執行会議やその他会議体へのオブザーブ参加、取締役会事務局からの情報提供などを通じて、取締役会における建設的で充実した議論および取締役会運営の実効性の確保を図っています。

2024年度の活動実績

取締役会で議論された主なテーマ

2024年度は合計14回の取締役会を開催しました。主な審議事項は以下のとおりです。

項目 内容
当社および損害保険ジャパンの業務改善計画の遂行状況と効果発揮 業務改善計画の進捗状況を確認するとともに、企業風土改革や損害保険業界の構造的な問題への対応などの取組みの効果を高めるための提言を行いました。
企業価値のさらなる向上のためのグループ戦略 当事業年度から始まった中期経営計画の達成をより確かなものとし、持続的に企業価値を向上させるための経営体制や事業ポートフォリオのあり方、人材戦略などについて議論しました。
資本循環経営の推進 政策保有株式削減の進展をふまえ、ROE向上のための成長投資や株主還元のバランスについて議論しました。
中期経営計画の進捗状況 グループCEOによる定例的な執行状況報告、グループ経営数値目標の四半期報告を通じて、中期経営計画の進捗状況を確認しました。
サステナビリティの取組み 当社グループのこれまでのサステナビリティの取組みを総括するとともに、今後の優先課題への対応方針について議論しました。

具体的な取組み

  • 取締役会におけるグループCEO、事業CEO、グループ・チーフオフィサーによる適切な業務執行報告
  • 集中討議合宿の実施など、重要な経営課題・戦略について理解を深め、議論する機会の確保
  • グループ執行会議への取締役のオブザーブ参加やその他会議体へのアクセス
  • 取締役会付議事項に限定しない、執行のタイムリーな情報を社外取締役に報告する機会の確保
  • 執行情報に関するフリーディスカッションの開催
  • 社外取締役と代表執行役の意見交換 など

取締役会の実効性向上に向けた取組み

取締役会の機能発揮のためのPDCAサイクル

図:取締役会の機能発揮のためのPDCAサイクル

当社では、取締役会の機能発揮に資する具体的な取組みを通じたPDCAサイクルにより、取締役会の機能向上、コーポレート・ガバナンスの強化に努めています。

取締役会の実効性を高めるための取組みとして、2024年度は、従来実施している各取締役の自己評価を含むアンケートに加え、外部専門家を活用し、取締役会全体の実効性について分析・評価をする機会を設けました。

第三者評価の結果概要と今後の方針

外部専門家を活用した2024年度の取締役会運営に関する実効性評価の結果の概要と今後の取組方針は以下のとおりです。特定された課題の改善策や、さらなる機能発揮に必要な施策を推進します。

図:2024年度の取締役会運営に関する実効性評価の結果の概要と今後の取組方針


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