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国内損害保険事業戦略の全体像

独自性とレジリエンスを誇る「新しい損保ジャパン」の実現を目指す

図:独自性とレジリエンスを誇る「新しい損保ジャパン」の実現を目指す

「お客さま、社会、そして自分にまっすぐ。」を基本理念として、業務改善計画を着実に遂行することで信頼回復に努めつつ、「事業基盤」と「収益基盤」の再構築に注力します。業務品質を高めながら、ポートフォリオ変革や、保険金サービス部門と営業部門の変革などに取り組むプロジェクト「SJ‐R」を基軸として、態勢整備を進めていきます。

主な取組み

企業文化の変革に向けて、2024年度は、「まず、経営陣が変わる」ことを伝えていくため、タウンホールミーティングで現場の声を直接聴き、対話することで経営と現場の距離感解消、信頼関係の醸成を図ってきました。2025年度は、SJ‐Rをさらに加速させるため、対話の規模を拡大するとともに、全社に対する発信を強化することで、新しい損保ジャパンの目指す姿や経営の想いの伝播、施策実行の後押しにつなげ、経営と現場が一丸となった変革を進めていきます。

カルチャーチェンジサーベイ結果の推移(全7回)

折れ線グラフ:時間とともに点数が向上しているカルチャーチェンジサーベイ結果の推移(全7回)

画像:経営陣によるタウンホールミーティングの様子 経営陣によるタウンホールミーティングの様子

SJ‐Rを中心とした収支改善効果の見込み

2025年度においては、SJ‐Rの各種取組みによって、対2024年度で+390億円程度(税後)の収支改善効果を見込んでいます。

図:SJ‐Rを中心とした収支改善効果の見込みの内訳

  • 旧基準(J-GAAPベース)

自動車保険においては、不正検知の強化およびお支払い済み事案の事後検証(CFR*)の導入などにより、保険金支払いの適切性を向上させ、収支改善を加速していきます。

  • CFR(Closed File Review):適切な保険金支払いの観点でお支払い済み事案をチェックし、そこで発見された全国的な課題などを特定する仕組み。抽出した課題に対し、業務プロセスやルールの見直しを実行することで保険金支払いの適切性を向上。

イメージ図:不正検知の強化

イメージ図:お支払い済み事案の事後検証(CFR)のサイクル

火災保険においては、料率適正化の取組みに加え、恒常的に損害率が高いセグメントにおける規律ある引受の徹底、補償条件の改善を通じた利益のボラティリティとリスク量の抑制を図ることでポートフォリオの改善に努めています。

これらの取組みにより、2024年度の火災保険コア保険引受利益は、346億円となりました。2025年度は同水準の見通しで黒字の定着に努めています。

火災保険コア保険引受利益*
(億円)

棒グラフ:火災保険コア保険引受利益の推移

  • 保険引受利益から異常危険準備金、危険準備金、自然災害責任準備金に係る影響を除いたもの

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